連日の熊報道を見ていると、「吹き矢で眠らせて捕獲」という言葉が出てきます。
あまりにも原始的な方法に、思わず「何時代?忍者?」とツッコミたくなりました。
そこでふと浮かぶのは、クマとは関係ない素朴な疑問ばかり。
「吹き矢ってどのくらい飛ぶの?」
「肺活量は必要なの?」
「矢の長さで効果は変わるの?」
次から次へとどうでもいいような疑問が膨らんでいくのです。
そんな気になる謎を解き明かすべく、ちょっと調査してみました。
肺活量は必要?
肺活量に自信がなくても大丈夫
肺活量が少ない人でも近い距離から始められるため心配はいりません。
練習を続けるうちに自然と距離を伸ばせるようになります。
腹式呼吸が基本
深く吸って大きく吐くことで、普段使わない肺の部分まで伸縮させ、酸素をたくさん取り込めるようになるとされています。
肺活量が多い人ほど有利というわけではなく、腹式呼吸を身につければ誰でもできます。
むしろ練習を通じて肺活量や呼吸機能が自然に向上していくので、「肺活量がないから無理」と思う必要はないようです。
矢の長さと素材は?

吹き矢といえばイメージするのは竹!
まぁ服装も和のイメージですけど…

1〜2m以上のアルミや強化素材の筒が使われています。
矢は軽量で安定性のある設計。
麻酔薬を入れるための特殊な注射針付きダートを使用しているそうです。
プラスチックやアルミでもありませんでした。
飛距離は?
伝統的な狩猟用吹き矢は30〜40m以上飛ぶ例もありました。
現代の麻酔用吹き矢は有効射程が10〜20m程度。
近距離で確実に命中させるために使われます。
10~20mって思ってより近いですね。
人間は“もっと離れて!”と思い、クマは“もっと近づいて!”と思っているかもしれないですね。

クマとの距離感、恋愛より難しいかも
矢のスピードはどのくらい?
筒の長さが1〜2m以上あり、矢も麻酔薬入りの特殊。
有効射程は10〜20m程度で、矢速は時速100〜150km前後だそう。
近距離で確実に命中させるため、スピードよりも「安定性と精度」が重視だそうですけど、思ったより早くてビックリです‼
風の影響を受ける?
強風の日は矢が曲がってクマに当たらないのでは?って思いますよね。
もちろん影響は受けます!
横風
矢が軽量なので、横風が強いと数センチ〜十数センチずれることも。
近距離でも命中率に関わるため、捕獲隊は風向きを考慮して位置を取ります。
向かい風・追い風
向かい風 → 矢の速度が落ち、到達距離が短くなる。
追い風 → 矢がやや伸びるが、コントロールが難しくなる。
まるでゴルフのティーショット。風向きを読んでクマに挑むなんて…

人間は風速を計算して構えるけど、クマはただ「お腹すいた」しか考えてないよね。
吹き矢の音はする?
吹き矢は「プシュッ」「ヒュッ」といった短い空気音がしますが、基本的にはとても小さく、忍者映画のような派手な音は無いそうです。
矢が刺さる角度で効き目が違う?
麻酔薬は矢の先端に仕込まれた注射針から筋肉に入る仕組みなので、真っ直ぐでも斜めでも薬が筋肉に届けば効果は変わりません。
でも、浅すぎると薬が十分に入らない。骨に当たると刺さらない。斜めすぎると抜けやすい。
などの違いはあるようです。

真っ直ぐ刺さると“仕事ができる矢”、斜めだと“やる気のない矢”みたい
練習用はあるの?
クマ捕獲用の麻酔吹き矢は、練習用に「麻酔なしのダート(矢)」を使って的に刺さるかどうかを確認することがあります。
実際の現場では安全性が最優先なので、薬を入れない状態で射程や精度を試す“模擬練習”が行われることもあるそうです。

「練習用吹き矢は、まるでダーツバー。的に刺さると気持ちいいけど、クマは関係ないね。
吹き矢選手権があったら?
吹き矢選手権を妄想すると…
- 「肺活量部門」:誰が一番長く、強く吹けるか
- 「矢の長さ部門」:長い矢で飛距離を競うか、短い矢でスピード勝負か
- 「風読み部門」:横風を計算して的に当てる、まるでゴルフのような競技
- 「静けさ部門」:どれだけ忍者っぽく無音で吹けるか

スポーツ吹き矢
捕獲のスペシャリストではなく、スポーツとして楽しむ吹き矢がありました‼
その名も「スポーツウエルネス吹矢」。
的に向かって矢を吹き込み、点数を競う競技です。
私の妄想とは違うものでしたw

引用元:日本スポーツウエルネス吹矢協会
忍者の修行のように見えますが、実は健康法として考案され、腹式呼吸を使うことで集中力やリラックス効果も得られるのだとか。
飛距離 50〜120cm程度
時速 120~130km
素材 筒はカーボンやアルミ、矢は軽量プラスチックや竹をベースにした安全設計
矢の長さ 50~120㎝

素材はカーボンやプラスチック。つまり“ハイテク忍者の吹き矢”
矢速は時速120キロを超えることもあり、意外と迫力があります。
捕獲用と違い飛距離も時速も小さめですが意外と早くてビックリです。
しかも年齢を問わず誰でも楽しめるので、最高齢参加者は90歳以上という記録もあります。
もしお爺ちゃんが吹き矢をやっていたら、きっと渋くてかっこいい‼
なんだか吹き矢にすごく興味が出てきました!
まとめ
吹き矢と聞くと、まず忍者や動物捕獲のイメージが浮かびます。
実際、クマ捕獲用の麻酔吹き矢は1〜2メートルの長い筒を使い、時速100キロ以上で矢を飛ばして10〜20メートル先のクマに薬を届けます。風向きや角度まで計算する捕獲隊の姿はまさにスペシャリスト。
一方で、吹き矢には「スポーツ」として楽しむ世界もあります。
腹式呼吸を使うので健康効果もあり、最高齢参加者は90歳以上という記録も。
つまり吹き矢は「クマを眠らせる道具」にも「人を元気にするスポーツ」にもなる不思議な存在。真剣に風向きを読む捕獲隊と、的に集中するお爺ちゃん選手――どちらもかっこよくて、ちょっと笑える光景です。
忍者のイメージから始まった疑問が、思いがけず健康につながる――そんなところが吹き矢の面白さかもしれませんね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。 yuzuhana


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